~町に刻まれる城下町と炭鉱の歴史~
江戸時代は唐津藩の城下町、明治時代以降は石炭の積出港として栄えた唐津市街。かつての面影は、祭りや街の至る場所で感じられます。多くの見物客で賑わう唐津くんちは、約400年も前から伝わる大祭。街を練り歩く豪華絢爛な曳山は、曳山展示場で間近に観賞できます。
◆桜・藤の名所であり、唐津のシンボル「唐津城」
唐津城は、豊臣秀吉の家臣“寺沢志摩守広高”が慶長7年(1602年)から7ヶ年の歳月を費やして完成したと伝えられています。
現在の天守閣は昭和41年に完成したものです。別名「舞鶴城」ともいわれ、桜・藤の名所でもあります。
◆日本三大松原「虹の松原」
唐津湾沿いに、虹の弧のように連なる松原。唐津藩初代藩主、寺沢志摩守広高が、防風・防潮林として植林したのが始まりで、全長約4.5km、幅約500mにわたって続く松は、約100万本と言われています。今では、三保の松原、気比の松原とともに日本三大松原の一つに数えられ、国の特別 名勝に指定されています。
◆四百余年の歴史を受け継ぐ、「唐津焼」
桃山時代から遡り、古い歴史を誇る伝統工芸「唐津焼」。諸説ありますが、近年の研究によると、1580年代頃、岸岳城城主波多氏の領地で焼かれたのが始まりとされています。その後、豊臣秀吉による朝鮮出兵の際、朝鮮陶工を連れて帰り、その技術を取り入れたことで唐津焼は生産量を増していきます。
唐津港から積み出される唐津焼は京都・大阪をはじめとする西日本に広がり、焼き物のことを総称して「からつもの」と呼ぶほどに。また、茶道の世界では古くから「一井戸二楽三唐津」と言われるように、茶人たちから愛される茶陶としてその地位を確立していました。
◆新鮮で旨みがたっぷり!「呼子のイカ」
呼子のイカは佐賀を代表する海の幸として有名で、特に鮮度抜群の活き造りは、普通のイカ刺しでは味わえないコリコリとした歯ごたえで甘みもたっぷり。下足を塩焼きや天ぷらにして食べることもできます。また、呼子のイカといえばイカシュウマイも外せません。呼子ではイカの一夜干しを作る機械「いかぐるぐる」も名物です。
◆全国の武将たちが集結!「特別史跡名護屋城跡」
天下統一を成し遂げた豊臣秀吉が今からおよそ420年程前、この地に築かせたのが名護屋城。現在は石垣や、武将たちの陣跡が残り、天守閣跡からは壱岐、対馬を眺める事もできます。全国の武将達の陣跡が周辺に多く残ります。